チョコレート嚢胞の手術記録

私が体験したチョコレート嚢胞の手術記録です。

手術当日

 

 

いよいよ手術当日です。

出来るだけ細かく書いてみようと思います。

 

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朝6時には起床。

看護師さんが体温と血圧を測りにきます。

手術着も渡されるので、着替えました。

 

自分では余裕だと思っていたのですが、

何故か無意識に涙がポロポロ出てきました。

悲しくも、辛くもないのに出てくる涙。

やっぱり心のどこかで不安もあったし緊張もしていたのでしょう。

 

9時頃に母が到着。

その後、点滴。この点滴の針がなかなか太くて、刺す時痛くて思わず笑ってしまいました。笑

 

10時前に看護師さんと母と徒歩で手術室へ。

手術室前で母と手を振り、「じゃあね〜」といって別れました。

 

手術室の中へ入り、昨日の看護師さんと対面。

名前を伝え腕のリストバンドのバーコードを読み取り、再度確認の為今から受ける手術の内容を聞かれるので口頭で伝えます。

 

一通り確認作業が終わると、いざ手術台へ移動。

ひたすら「緊張する〜」と呟いていました。笑

 

手術台の上に横になると、音楽が流れていました。なんとWANIMA!!びっくりしていると

「WANIMA探してかけたよ!」と先生。

少しでも安心して落ち着いて手術を受けられるようにと配慮してくれる先生や看護師さん達の優しさに手術台の上で号泣。笑

 

私よりも年下の可愛い看護師さん2人が、両手を握ってトントンしてくれて、涙を拭いてくれて、「大丈夫。寝て起きたら全部良くなってるよ。安心して大丈夫だからね。」と言ってくれました。ありがとう、あの時の看護師さん。

 

先生も到着し、手術台に横になって大体5分程で麻酔によって意識が無くなりました。

手術スタートです。

 

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ふと、目が覚めました。

「あ!起きた?」と言われましたが返事をする事は出来ませんでした。

ここからの記憶はまだらです。

次の記憶は、母との対面。

それもあまり覚えていないのですが、「終わったんだな〜」という実感はありました。

 

エレベーターで病棟に向かい、リカバリー室という所に入りました。

しばらくしてから意識がハッキリしました。

 

手術が終わったのが14時頃。

手術時間は大体4時間でした。

 

酸素マスクを付けられ、胸には心電図・足にはフットポンプ・腕には点滴が刺さり、尿道カテーテルが付いています。

身体中、管だらけ。笑

 

服は着ておらず、T字帯のみ着用して布団が掛けられていました。

 

目覚めてまず思った事は、暑い

ただひたすらに暑かったです。

看護師さんに伝えると、まず病衣を着せてくれて布団をはいでくれ、バスタオルをかけてくれました。更にアイスノンも。そしてクーラーまで掛けてくれたので暑さは大分和らぎました。

 

暑さが和らぐと、次は腰が痛い

腹腔鏡手術は、頭を下げ、落ちない様に肩を固定し足を上げて手術をします

なので肩や腰が痛くなる事が多いようです。

 

私が手術後1番辛かったのが、この腰の痛み。

左右に寝返りを打っても痛い。

痛み止めも効かない。

動ける様になるまで、ただひたすら耐えるしかない状態です。

「一晩だけ、一晩だけだから大丈夫。」

と、繰り返し唱え続けました。

 

後は麻酔中、喉に呼吸器を挿入しているのですがその影響で喉がイガイガします。

私は喫煙者なので、非喫煙者の方より喉のイガイガや痰の絡みが出やすいみたいです。

手術前の禁煙は大事です。自分の身体の為にも、禁煙は辛いですが絶対した方が良いです。

 

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しばらくすると、担当医がやってきました。

A4用紙に15枚程私の卵巣の写真が載った手術写真を手渡され、説明してくれました。

 

左はやはりチョコレート嚢胞だったので病巣を切除、右は小さかったので電気メスで焼き切ってきた事・他にも内膜症の病巣があったのでそれも焼き切っておいた事などを教えてくれました。

 

そして、本来翌日の6時迄水分摂取は禁止だったのですが、先生が21時から水分摂取OKを出してくれたのでありがたかったです。

 

リカバリー室に戻って来てから、40分〜1時間に一回看護師さんが、体温・血圧・傷と出血の確認をしにきてくれます。

ナースコールもあるので、何か辛い事があればすぐナースコールを押しましょう。

遠慮はダメです!絶対に。

 

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18時頃迄は母が居てくれました。

付き添ってくれてありがとう。母が術後も気を紛らわせてくれたので本当に助かりました。

 

20時頃、看護師さんが冷たい水で口をゆすがしてくれました。口をゆすぐだけで生き返ります。

 

その後横になったまま、歯磨きもさせて貰えました。ありがたい。

 

待ちに待った21時!水分解禁です!

最初は少量でゆっくりと飲んでいきます。

水のありがたみを感じました。

術後、何をするにも感謝の気持ちが出てきます。笑

 

21時消灯。そこから、長い夜が始まります。

さすがに、なかなか眠れませんでした。

 

看護師さんが出入りしますし、腰も痛い。

足元のフットポンプもそこそこ大きい音で鳴っています。

 

目を閉じるけど眠れない。

朝方、ようやく1時間くらい寝れたかな?

 

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【手術が終わってみて思った事】

 

「なーんだ、こんなもんか。」

これが率直な感想です。

 

幸い私は、術後吐き気や気持ち悪さなど出ませんでした。

麻酔から目覚めて、すぐ携帯をいじれる位には元気でした。笑

 

麻酔から目覚めたら、1つ絶対やろうと決めていた事があります。

起きたら笑顔でピース!!

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余裕で出来ます!大丈夫。

 

腰の痛みで寝返りを打つ時も、多少看護師さんや母の手を借りましたが基本は自分で手の力を使ってしていました。

お腹の傷はもちろん痛みます。寝返りを打つ時も痛いです。動いていいのかな?とも思いました。

なので看護師さんに寝返りしていいのか・動いていいのか聞きました。答えは

もう好きにやっちゃってー!全然大丈夫だよ!」って。

これを聞いて私は、なんだか気持ちが楽になりました。

手術はしたけど、術後すぐ寝返り打っていいくらいなんだから、この先回復めっちゃ早いな」って希望も出てきました。

 

実際、一日一日できる事が増えていきます。

想像の三倍、動けるようになります。笑

だから大丈夫。安心して手術を受けて下さい。

 

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次回は術後1日目編。